インターネット草創期の出会いと結婚

僕の彼女との出会いは、
あるボランティアサークルの会合でのことでした。
お互いに、そのサークルには初参加で自己紹介をしました。
メンバーは20名くらいだったと思います。

僕は、そのサークルに入る前から、
ボランティア活動をしていました。
活動の内容は、身体に障害のある方や
知的障害のある人のサポートをすることでした。

なので、サークルに初参加したときも、
何人かは、すでに知り合いの人がいました。

彼女の方は、そのサークルのリーダーさんが、
発行している機関紙のようなものをたまたま目にし、
興味を持ったのきっかけとのことでした。

そして、地元の社会福祉協議会の担当者に相談して、
ボランティアサークルがあることを教えてもらったのでした。

初めて出会ったその日、
自己紹介をする彼女の声は、とても小さいもので、
なかなか聞き取れませんでした。

でも、清楚な印象があり、
僕にとって少し気になる存在になりました。

そして、何度か障害者の方たちと一緒にバスハイクに行ったり、
ホームパーティをしたりするうちに、
少しずつ会話をするようになってきました。

趣味の話しになって、パソコンを使ってインターネットで、
いろいろなホームページを見ることや
メールでやりとりすることが好きだとのことを聞きました。

当時は、まだADSLなどのブロードバンドはなくて、
ダイヤルアップでインターネットに接続しなければなりませんでした。
そして、インターネットの利用人口もそれほど多くはありませんでした。
僕自身も自宅にインターネット環境ができて間もない頃でした。

十数年前の12月、サークルのリーダーさん夫婦のお宅で忘年会がありました。
僕は、ちょっとひと休みと、そとに出てタバコを一服してきました。
そして、台所の前を通りかかると、彼女がお皿を洗っていました。
その後姿が、なかなか清楚でかわいらしく目に写りました。

そして、台所の前で二人で立ち話をしました。
話すうちに、メールやインターネットの話題になり、
メールアドレスを交換しました。

それから、週に2、3度、
メールのやりとりを行うようになりました。
彼女のメールによると、他人の恋の相談を聞かされるばかりで、
自分自身の方はさっぱりとのことでした。
やっぱりひとりはさびしいとの言葉もありました。
そうして、メールをやりとりことが、しばらく続きました。

そして、ボランティアサークルのリーダーさん夫婦と
もうひとりのおせっかいさんとの勧めで、
二人は交際するようになりました。
そして、2年ほどして結婚しました。
いまは、娘2人を持つ夫婦として、毎日を過ごしています。

恋は国も超えて

川の向こうに歩く素敵な人。川があるからもう関係ない人?
そんなことはありませんよ。
私の恋はいつも、海を越えています。
距離なんて関係ありません。
言葉は空を飛んで、海を越えて、私たちの恋を伝えてくれます。
言葉で不安になる人は、近くに居てもきっと言葉が足らなくなります。